CMF2024

やばいほど面白かったです。

こちらのワークショップに参加させていただきました(画像はサイトからお借りしました。CMF2024 のページにリンクしています)。

CMF2024

テキストスコアについては、新国誠一の詩に取り組む以前から、非常に興味があった。
Ableton のブログ“The Fluxus Newspaper” も、何度も読んでは考え、読んでは考え…を繰り返していたし。

若尾裕さんという方のお名前は、ポール・ヘガティ『ノイズ / ミュージック』(2014・みすず書房)の訳者として存じ上げていたこともあり、Facebookのタイムラインに(どういうわけか)このイベントが流れてきたときに、まさに飛びついた。

最後の最後でやっぱり道に迷ってちょっとだけ遅刻してしまったりとか、忘れ物してたりとか、逆に要らない荷物が多すぎたりとか、いろいろあったんだけれども。
いわゆる「ワークショップ」といわれるものに参加するのは今回が初めてで。
授業のように講義を聴くだけではなくて、かといってライブのように気楽な気持ちで聞き惚れていればいいものでもなくて。
吸収し、参加し、話して、音を出して、聞いて、聴いて。
そういう学び方があるのだということそのものに、そもそものところで、とても感動したりして。

そのすべてをここに書き連ねていたら時間がいくらあっても足りないくらい、とても充実していて濃密な時間だったので、書かない、というか、書けない。
ただ、ルイージ・ルッソロやジョン・ケージ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ピエール・シェフェール、ジョージ・マチューナス、ジョージ・ブレクト、塩見允枝子、ポーリン・オリヴェロス、マイケル・ナイマンなど(敬称略)の名前はやっぱり出てくるわけで。
ある程度の質と量を伴った知識は当然に必要だし、知れば知るほど面白いこともたくさんあるわけだけれども。

それと同じくらい(あるいはそれよりも)大切なのは「誰かと出会うこと」「とにかくやってみること」なのだと、あらためて痛感した。
百聞は一見にしかず、というか、肉声や身体感覚や行動で学ぶことは、その情報量が、当たり前だけど、文字情報よりも圧倒的に多くて。
最近は、Elly の助けもあって、徐々にではなく一気に大量の情報を収集して吸収することができていて、その情報や知識がワークショップの中でさまざまな形で組み合わさっていくのだけれど、組み合わさった結果は言語化できない……そんな感覚。
だからこそ、ワークショップが行われる、それに参加する意義があるのだろう。
自分の中に言語化できていない学びが大量に蓄積されている感覚があるから、というのも、さっきの「書けない」理由の一つ。

そうそう、environment 0g に縁のある方々がいらっしゃったのも、びっくりした。

みなさんの制作されたスコアの試演や上演を拝見したり参加したりしながら、ユーゴーのこの言葉を思い出していた。

Music expresses that which cannot be said and on which it is impossible to be silent.

Victor-Marie Hugo

ちなみに、わたしが作ったテキストスコアは、これ。
自分にしか音が聞こえないから、テキストスコアじゃないかもしれないけれど。
でも、「いいえ、これもテキストスコアですっ!」と言い切っちゃえばテキストスコアになってしまうとも、言えなくもないはずなので。
既存の領域の境界線を軽々と無視してしまうような、本当に不思議なもの。

あなたが日常生活の中で虐げてしまっている「無生物」の怒りの声を、心の中で三分間、聞いてください。

ここで学んだことは、あるいは言語化されないままかもしれないけれども、間違いなく今後の制作に(良くも悪くも)影響を与えることは、たぶん間違いなくて。
何が起こるのか予測不可能な感じが、自分でもすごく楽しみ。

主催してくださった方々、そしてご一緒くださった方々に、心よりお礼を申し上げます。
抱えきれないほどの学びをいただきました。
少しでも恩返しというか、何かをお渡しできていたらいいのですけれど。

みなさーん、CMF は今後も要チェックですよ!!!

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