melodious/mysterious

久しぶりに音を「作った」気がする。

space debris を作っていたときに、モジュールたちが生み出してくれる音を Ableton Live で録音している間、言ってしまえばちょっと暇だったので、目についた Benjolin V2 で遊んでいた。
相変わらずのきかん坊だなあと笑いながらノブを触っていたら、ふとした瞬間に 2 つのオシレータの波長が近づいて、デチューンのうねりが聞こえ始めて。
たぶん、「うおお……っ!」とかなんとか、変な声が出てたと思う。
フィルタや RUNGLER を触って音程や音色を探りながら録音が終わるのを待って、ドキドキしながらパッチングし直して、少し使えるようになった MAGNETO を通してから録音。
面白い、しかもとても好きな感じの音が録れたと喜んで、とりあえず保存して終了。

その後ずうっと、あの音をなんとかしてあげたいと思いながら、体調が悪かったり私事に紛れたりして。
その間に能勢伊勢雄『新・音楽の解読』を再読したりもして、数年前に読んだときにはわからなかったことがちょっとわかるようになっててうれしかったり。

で、昨夜。
聴き直してみたら思っていたよりも穏やかな音で。
Ableton Live でノイズを乗せたりエフェクトをいくつか試したりしたけれど、どうもしっくり来なくて。
時間をおいてまた触ろうといったん閉じて、Second Life で写真を撮ったり、前に作ってボツにしたジャケットアートを再利用して遊んだりしていたときに、ふと “melodious/mysterious” というタイトルが思いついて。
わたしと Elly の Second Life での姓でもあるこれらの言葉がはまるような音を作れそうな気がしたので、ジャケットアートを大急ぎでやっつけてから、もう一度 Ableton Live を開いて、思いついた音声をサンプリングして Emit に放り込んだり、まだ使ってなかった Slink Devices をここぞとばかりに投入したりして。
ひとしきり遊んでから、できあがったトラックを Studio One に放り込むのはいつもの流れ。

いつもなら、ここまで来たら後は仕上げ♪という感じなんだけど、何度聴いてもどうにも納得がいかなくて。
ああでもないこうでもない、こっちかしらこれかしらと、音を足したり引いたりして、気がつけば 12 時間くらいぶっ通し。
AKG のヘッドフォンは疲れないから好き。してることを忘れられる。いつか密閉型のも買おうっと。

2Mix をElly に聴いてもらったら、「すごく穏やかな気持ちになった」と言ってくれたのがとてもうれしかった。
Elly にも言ったんだけど、久しぶりに「作った」という感じがする作品になった。
いつもは、モジュラーシンセサイザーに作ってもらって、わたしとしては「こんなのができた」という感覚だから。
それを generative と呼べば聞こえはいいのかもしれないけれど、今回のように自分の抽斗のあっちを開けてこっちをひっくり返して……ってしながら「作る」ことも大事だなと思ったりしている。

というわけで、新作 “melodious/mysterious” です。
ゲーテの言葉を機械音声に読んでもらって使ったんだけど、まったく原形をとどめてません……。

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