N.I.M.

思っていたほどではなかったけれど。

フィードバック・ノイズのことばかり考えていたころに、オーディオ・ミキサーに音を入力せずに、結線でフィードバックを起こしてその音を楽器として使う、みたいな話を読んだことがあって。
ノー・インプット・ミキサー No Input Mixer という名前までついていて、かっこいいなあと思ったり。
それ以来、どんな音なんだろう、楽しそう、やってみたいってずっと思っていたんだけど、後回しにしていた。

後回しにしていた理由の一つは、どことどこを繋いであげたらいいのかわからなかったこと。
わたしのアナログミキサーは Mackie の Mix8 なんだけど、普通に使う分にはサクサクと使えてとても便利なのに、今回みたいに余計なことをしようとすると、とたんに「いったいどことどこが繋がってて、どういう構造なんだろう」と考えなければいけなくなる。
出力が入力に戻ってしまう、というのがフィードバック・ノイズの発生原因だということは分かっているつもりなんだけど、ポンコツはそこから先になかなか進めずにいて。
結局、Ch.1 の In と Aux Send を繋げるだけだったんだけど。

どのノブを触っても音がどんどん変わっていくので、イコライザーだけを触ることに決めて。
触りながら、出た音を味わっていたらあっという間に数時間が経っていたんだけど、じゃあこれをどう使うんだろうと思うと、使い途が思い浮かばない。
GW にちょっと仲良くなった MS-70CDR を通してみても、いまいちパッとしない。

それならば、とモジュールたちに登場願うことにした。
EarthQuaker Devices Afterneath(Elly からの贈り物)に通してから Strymon Magneto へ。
Make Noise Wogglebug に CV を出してもらって、Manhattan Analog MVP でちょっといじってからいろいろなところに突っ込んでみたら、GW に仲良くなり始めた Afterneath とさらに仲良くなることができた。うすうす分かってはいたけれど、この子はただのリバーブじゃない。game changer という感じがする。すごい。
Magneto は相変わらずディレイとしてしか使ってないんだけど、この子とも GW でまた少し仲良くなれた気がしている。
Worng Electronics LRMSMSLR は今回初登場。今まで使ってあげなくてごめんねって言いながら、Mid を Noise Engineering Seca Ruina に通してみたら、好みの音になってくれた。
Seca Ruina にも謝罪。これからもっと使うからね。許してね。

そんなこんなで、やっと使える感じになったので、Ableton Live で録音。
DAW でいじりたくない気分だったので、Live で少しだけエフェクトをかけてトリミングして、Studio One でマスタリングして、おしまい。

じゃあ、今後、No Input Mixer をまたやるかと言われると、微妙な感じ。
面白くないわけではないけれど、面白いわけでもない。
JMT Synth のノイズマシンやモジュールたちの方が、よっぽど面白くて、しかもいい音を出してくれるし。
わざわざ Mix8 に嫌な思いをさせてまで聴きたい音ではないというか。
だって、フィードバック・ノイズを出させられるとか、ミキサーにしてみたら苦痛というか、まあまあ拷問でしょって思うから。
なので、今回でおしまいにすると思う。気まぐれがなければ。

というわけで、新作 “N.I.M.” です。

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