ご縁とはかくも有り難きかな。
この記事で多少触れてはいたのだけれど、5 月のはじめに、Instagram でライプツィヒの Ro さんからメッセージをもらったのが、Adventurous Music との交流の始まり。
レーベルと思しきアカウントを見つけたら(投稿をいくつか読んだり音源を聴いたりしてからだけど、基本的には軽い気持ちで)フォローしていた時期で、たぶん、Adventurous Music のアカウントをフォローしたからそのお礼だろう、くらいに思って、メッセージを開けた。
そうしたら、「あなたたちが Bandcamp でリリースしてる音がすごく好きだってとりあえず言いたくて」と書いてあって、「わざわざ聴いてくれたんだ!しかも “love” って書いてある!すごい!うれしい!」と、Elly とふたりで大喜び。
そこから、Instagram のメッセージやメールでのやりとりが始まり、一方でわたしは Adventurous Music のサイトを隅から隅まで読んで、そのアイディアや独自の運営方針に感心したり感動したりして。
ちょうどその前の月に出たレーベル発足 5 周年記念コンピレーションは買って聴いていたし(Adventurous Music という「集団」には 10 年以上の歴史があるようで、2021 年に 10 周年記念コンピレーションがリリースされている)。
やりとりを重ねて、晴れて Adventurous Music の一員(彼らは “AM Family” と呼んでいる)に迎え入れていただいたところ、何かカタログに入れてもいい音源はないかと聞かれたので、昨年に出した 1st アルバムを送るとともに、5 月末に 2nd も出す予定だと伝えた。
するとすぐに、1st アルバムのジャケットを彼らのフォーマットに整えたものが送られてきて、「10 月にうちのレーベルからも出すから。2nd もできあがったら送ってくれ」と書き添えてあった。
何かとんでもないことが起こっているような気がしていたけれど、まさにその 2nd アルバムを出す準備に追われていたり、新国誠一のコンクリート・ポエトリーを図形楽譜として解釈し直すことに取り組み始めた時期でもあったので、できたばかりの 2nd アルバムの音源を 6 月の初めに送って、リリース時期が早まることになったという連絡を受けたあたりで、いったんやりとりが途切れた。
そして 2 ヶ月ほどが経ち、昨日。
主催の Ro さんから再びメールが来た。
「おめでとう! “Septem Peccata Mortalia +” が Adventurous Music からもリリースされたよ。 私たちがこのアルバムでコラボレーションできたことをとてもうれしく思っているし、どんな反応があるか楽しみだ。Elly にもよろしく伝えてくれ」
ちょうど Elly と話をしていたところだったので、すぐに内容とリンクを送って、二人で喜びを共有して。
本当はすぐにでもお礼のメールを書いたり、このブログを書いたりしたかったのだけれど、昨日はお腹の調子が壊滅的だったので、今日になってしまった。
今日になったところで、何て言えばいいのか、結局よく分からないまま、キーボードに向かっているのだけれど。
自分たちだけでこっそりひっそりと出しているだけでは届かない人たちの耳に、わたしたちの音が届いて、コメントまでいただいて、Instagram や X や Bandcamp のフォロワーが増えて、友人知人は Instagram や X や Facebook で「いいね」をくれたり、リポストしてくれたりして。
もう、ほんとに、ほんとに、関わってくださっているすべての方に、ありがとうございます。ほんとに、ほんとに。
ちなみに、2nd アルバム “B.D.S.M.” は 10 月に Adventurous Music からもリリースされる予定。
もうひとつ、ちなみに。
AM Family では所属アーティストのコラボレーションも「どんどんやって!」というスタンスなのだけれど、フォーラムなどがあるわけではなく、興味を持った人どうしが自主的にやりとりを始めるというのが基本形らしい。Ro さんが AM Family 宛に送ってくれるメールにコラボレーター募集の告知が載ったりもする。
先日のメールにもそんな募集の告知が載っていて、何の気なしにリンク先の YouTube を観たら、すごく好みの音だったので、さっそく連絡を取ってみた。
こちらがすでに作っていた音源や、新国誠一のコンクリート・ポエトリーのオーディオビジュアルなどにとても興味を持ってくれたようで、こちらも未公開の新作を送ってみたりしている。
相手はロシアのアーティストなので、発音をキリル文字に直してくれという難しい注文が来たりしたけれど、Elly が見事に(わたしが惰眠をむさぼっている間に)対応してくれた。
送った新作は近いうちに、彼らの動画に含まれて発表されるらしいし、わたしたちの音源や動画を単独でもプロデュースする用意があると言ってくれたりして、これからどうなるか楽しみだし、こちらもほんとにありがたい。
Ro さんに報告したら、彼もまた、わたしたちのコラボレーションが始まりそうなことを喜んでくれた。
作品が発表されたら、こちらでもお知らせします!