B.D.S.M.

セカンドアルバム、リリースです。

↑ダイジェスト版の動画を作ったので、曲の紹介というかアルバムの雰囲気というか、それはこちらを見ていただくのが手っ取り早いかなと思う。

1 曲目の “Belphegor” だけは先行リリースしていたけれど、他の音はアルバムで初公開という形。
ファーストアルバムの時は、ボーナストラック以外は全部できあがるたびにリリースしていたんだけど、多少は意外性というか、そういうのもあった方がいいのかなとか思ったり思わなかったりしていて。
リリースする側が主導権を握っているような、従来の(商業)音楽のあり方がかなり壊れてしまった今の状況に、わたしたちがどう対応するのが正解なのかさっぱりわからないけれど、できあがったものを提示して「いかがでしょう?」って言うしかないという意味では、何も変わっても壊れてもいないような気もするし。

5 月は environment 0g に 2 回足を運んでライブを見て。
そこで出会った人たちには USB メモリでこのアルバムを、よければ聴いてくださいってお渡ししてきた。
おまけで未公開音源もいくつか入れたんだっけ……忘れちゃったけど。
聴いてくださる方がいたらうれしいなぁと思っていたら、ばねとりこさんが聴いてくださって、Elly と二人で飛び上がって喜んでしまったくらいうれしい感想まで寄せてくださった(転載許可をいただいたので以下転載)。

先日いただいたアルバムを拝聴しております。
前回よりバラエティに富んでますね!
3曲目のSIX NINEではユーモラスなリズムとリフで楽しめます。
お得意とされるメタリックな深い残響音に加え、今回はハイピッチな電子音や加工された声などがうまく使われていて幅が広がったなあと感じました。
曲のタイトルをいろいろ調べたらホントいろんなことをよくご存知なんだなあと感心いたします。
1曲目の悪魔にはじまり、2曲目の見られないけど常にある月の裏側、立場が入れ替わってしまうおかしさもある3曲目、そして4曲目から8曲目の流れが、小さな命から惑星と太陽とか、気候変動とか考えてしまったです。なんか生きるという行為そのものが死を招き入れていて、育みや恵みもまた滅びと表裏一体のような、実はコンセプトすごくないですか、このアルバム!(ぜんぜん違ったらごめんなさい)
好きなアルバムになりそうです!ぜひフィジカルで出して欲しい!

ばねとりこさん、このメッセージ、ほんとに、泣くほどうれしかったです。ありがとうございました!

また、Instagram から「Bandcamp でリリースしてる音、いいね!」とメッセージをいただいた Adventurous Music からも、このアルバムをリリースすることになった。10 月頃とか言ってたかな。
アーティスト集団とマイクロレーベルを運営している主催者 Ro さんのユニークな運営方針に、すごく共感というか共鳴というか賛同というか、そういう気持ちを持てたので。
ばねとりこさんにせよ、Ro さんにせよ、こういう出会いがあるのって幸せなことだなあと、つくづく思う。

[ ”B.D.S.M.” Miss Canine Hoe ]
1. Belphegor ……作ったときのブログはこちら
2. Dark Side of the Moon
3. SIX NINE
4. Mementō Vīvere ……「生を思え」
5. Butterfly
6. Dimidium ……「半分」
7. Sōl omnibus lūcet ……「太陽は万物のために輝く」
8. Mementō Morī ……「死を思え」

このアルバムについては、前からちょこちょことこのブログでも触れていたけれど、去年の 7 月のライブのあとからだから、なんだかんだで半年? 10 か月?くらいかけて作ったことになるのかしら。
Ableton Live だけで作った音と、モジュラーシンセサイザーたちと一緒に作った音が、半々くらいだと思う。
タイトルの “B.D.S.M.” はいわゆる BDSM のことなんだけど、トラックのタイトルの頭文字に B と D と S と M を借りただけで、中身は別に BDSM とは関係ない……とも言えないけど、少なくとも BDSM について音で表現しようとしたわけではない。
しかし一方で、BDSM は(LGBTQ+ と同じくらい)わたしたちと切っても切り離せないテーマのようなもので、特に Elly が詞を書いてくれた 5 曲目や 6 曲目から、そんな切迫感のかけらみたいなものが聴き取れるとしたら、とてもうれしい。

マスタリングは、Buds を担当してくれたニュージーランドのエンジニア Emerald さん(Ritual Heaps さんのお友だち)にお願いしたら、お友だち価格で引き受けてくださった。
マスタリング前後の波形を見比べながら聴き比べたら、なんかもうぜんぜん(もちろんいい意味で)違ってて。
Ritual Heaps さんが “Then she works magic.” と言っていたのがよくわかった。餅は餅屋。マスタリングはエンジニア。

今回も、ファーストアルバムと同じように、CD-R や USB メモリの物販も、リスニングパーティもする予定。
CD-R は 44.1kHz/16bit で、USB メモリは 96kHz/24bit の音源になると思う。
いわゆるハイレゾってやつ……? そのあたり全然わかってないけど。
詳細は追ってお知らせします。

というわけで、Miss Canine Hoe セカンドアルバム “B.D.S.M.” です。
楽しんでいただけたら、わたしたちはとても幸せです。

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