flooded

時間の経過と、思い入れと。

仕事で疲れすぎていたりして、音を作るのがちょっとしんどいと感じるときは、ジャケット画像を作ったり、それに言葉をくっつけたりしていることが多い。
いつもはだいたい、音を作り始めたら一気に最後まで行ってしまうことが多いのだけれど、ここのところ仕事が立て込んでいたりして、Live プロジェクトを少しいじっては閉じて、また翌日少しいじっては閉じて、そこから数日は作りかけのジャケット画像をいじるだけで……というのをくり返していた。

一方で、電車やお風呂やお布団の中では、好きな音を何度も繰り返し聴きながら、この音がなぜ自分をこんなにも揺さぶるのかずっと考えていたりして。
どうしたらそういう音を自分の手で生み出せるのかしら、とか。

※そうそう、こないだ自分の書いたものを読み返していてつくづく感じたのだけれど、わたしは「何かについてずっと考えていること」が多すぎる。さすがポンコツと自分を褒めてやりたいのだけれど、最近はとりあえず毎日シンセサイザーか DAW を触るようにしているおかげで、頭の中にあるものを、巧拙はともかく、何らかの形にして外に出せるようになっているから、頭の中に空隙ができて、「何かについてずっと考えている」のが捗るような感覚がある。それがいいのかどうかはわからないけど、たぶんいいんだと思うから、しばらくはこれで進もうと思ったりしている。

考え続けた甲斐があって、これかもしれない、と思える方法に辿り着いた。

フィードバック。

さっそくやってみましょう♪と、Ableton Live の入出力ルーティングをいろいろいじって遊んでみた。
何度でも言ってしまうけど、こういうときに、モジュラーシンセサイザーでパッチングをするみたいに、思いつきで手を動かすことができるのは、Ableton Live の本当にすごいところだと思う。
もちろん、事前にオーディオインターフェースの設定をしておく必要はあるけれど、それも簡単だし。
Studio One で同じようにルーティングをいじろうとして、オーディオインターフェースの設定から実際のルーティングまでわりと戸惑った翌日にこれを書いているのだけれど、UI の設計って本当に大事なんだなって思う。
ポンコツに優しい Ableton Live。買ってよかった。

数週間かけてちょこちょこいじっていた Live プロジェクトにフィードバックを取り込んでみようとして。
それぞれのトラックの音にも、彼らがひとつになるマスターの音にも、「ああ、気持ちいいなあ」と思える何かがあって、だからこそ保存して毎日ちょこちょこ触って遊んでいたんだけれど。
ちょっと離れて、時間がたつと、何て言うのかな……「もったいない」的な思い入れが消えていくというか。
この音を使わなくちゃ、という思いから自由になれるというか。
洞穴からひょこっと顔を出したら外はとても明るくて広かった、みたいな感覚。

フィードバックを……どう言えばいいの? 「使う」?「起こす」?……「起こす」にしてみよう。
フィードバックを起こしてみてわかったのは、音が消えたあとに残る音がとても素敵だということ。
でも、Live のボタンを押して録音を終えたあとに聞こえる音だから、Live のトラックには録音できない。
なので、Ableton Live と Studio One を両方立ち上げて、Ableton Live の出力を Studio One で録音することにした。

きっとオーディオインターフェースで内部結線みたいにすればスマートなんだろうし、調べればきっとできるんだろうけど、調べている間にわたしの中から勢いのような何かが失われそうなのが怖くて、Expert Sleepers ES-8 に手伝ってもらって 5 秒で解決した。
どうせ最後は Studio One から書き出すし、このやり方にしておけば、モジュラーシンセサイザーたちに遊んでもらうときにも便利だし。

なんかこう、学びの多い制作だったんだなあと、こうして書いてみて、あらためて思う。
ポンコツが初歩の初歩を学んでいることはじゅうぶん自覚しているけれど、それだって学びには違いないので。

というわけで、新作 “flooded” です。
ジャケットはずいぶん前にできていたけど、できた音に合わせてもう一度いじり直して、満足いくものになりました。

 

しばらく、フィードバックにはまり続けると思います。

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