confusion

相似。

前に書いたかどうか忘れてしまったけれど、音を作るのとジャケットを作るのは、わたしの中では同じと言ってもいいくらい、似たような思考で作っている。
素材があって、それを切ったり縮めたり拡げたりして、フィルターやエフェクトを通して、もう一度書き出す。
やっていることは同じだなあって、手を動かしながらいつも思っている。

毎回何か新しいチャレンジを必ずやってみることにしている音作りとは違って、ジャケットを作るときはそこまで考えずに、わりとササッと作ってしまうことが多かったんだけど。
音作りとの相似を意識するようになってから、ジャケットを作るときも何かひとつ新しいエフェクトを試したり、パラメータを触ってみたりするようにしている。

モジュラーシンセサイザーの方のフィルターは、こないだから面白い音がしそうなものを物色していて、今月になって新しい仲間を二人迎えた。
どちらも有名なものだから楽しみで、しかもそのうちの片方はフィードバックも(たぶん)起こせるように見えたからなおさら楽しみで。

昨夜ようやく彼らと遊ぶことができた。
フィードバックフィードバック♪と期待してパッチングを始めたんだけど、前回の Ableton Live でのあの感じは(当たり前かもしれないけど)出なくて、Polivox VCF はむしろ音が丸くなって思わず笑ってしまったり。
それにしても、Polivox VCF の音はいいなあ。
不良品かしらと思うくらいプチプチ言うし。本当に不良品だったらどうしよう。中古だし。でも、不良品だったとしても修理には出さないと思う。ああいう音大好き。

今回は、jmt synth のノイズシンセとエフェクター(なのかな、あれ)を久しぶりにまた使いたくなったから、ルーティングの練習を兼ねて、Ableton Live で拾って ES-8 に出して、それを素材にモジュラーシンセサイザーに遊んでもらって、その音をもう一度 Ableton Live で録音することにした。
こういうのがササッとできるかどうかで、ポンコツなわたしの中では Ableton Live が圧勝なのは何度も書いているから省略。

フィードバックが思ったほど面白くなかったので(やってみて得るものはたくさんあった)、手持ちのフィルターにどんどんパッチングして音を比べて遊んだり、Warps のアルゴリズムを全部試してみたり、いつも手が伸びる Clouds に通す前の音と通した後の音を Listen Four でわざわざ混ぜてみたり、MAGNETO(この MAGNETO もまともに使えたと感じたことが一度もないモジュール)に突っ込んでぐっちゃぐちゃにしてみたりして。
いつも通り、あっという間に時間が過ぎていくんだけど、どうしても「ん~、これじゃないんだよなぁ……」という感じが拭えなくて。

もう一捻りと思ったときに、手元の Benjolin が目についた。
なんだろ……Benjolin は最強。この子はすごい。意味わかんない。
CV のアッテネータを回したら音が変わるとか。CV をパッチングしてないのに。しかもものすごく変わっちゃうとか。
他にも挙げればキリがない。しかもいちいち気持ちいいし。
面白すぎて、またあっという間に時間が経つ。

いつもは「これでよし」ってなったら録音を始めて、録音している間はモジュールたちには触らずにいるのだけれど、今回は録音を開始してからもノブを回すことをためらわない自分がいて、ちょっとあとからびっくりした。
それもこれも Benjolin のせいなのだと思うけど。あの子は勝手に動きすぎる。めっちゃ楽しい。

以前は Soundcloud に甘えていて、録音したものをきちんとトリミングするのを怠ったときもあったんだけど。
bandcamp を使い始めてから、291MB というファイルサイズの上限を意識するようになった。
トリミングするということは、選んで捨てるということ。
選んだり捨てたりするのは、やらなくて済むならやりたくないけど、やっぱり大事なんだなと思う。
時間が経てば多少は気が楽になるのもわかってはいるんだけど、グッと我慢してトリミング。

そういえば、モジュラーを買ったり並べたりする計画を立てるのって、仕事の段取りに似てるなあと思ったことがあったっけ。
選んだり捨てたりは日常生活でもけっこう直面する事象だし。
いろんなものが相似というか、何かしらの共通項を持ち合わせているのかもしれない。

というわけで、新作 “confusion” です。
ジャケットより先に音ができあがった、稀有(はじめて?)な例でした。

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