Ornament & Crime マニュアル解読(4) Dialectic Ping Pong

※アイキャッチ画像は本家から拝借しています。

前回の Piqued に続いて、今回は Dialectic Ping Pong の解読と勉強。図は本家から拝借しています。

目次

Dialectic Ping Pong

Dialectic Ping Pong は、Mutable Instruments Peaks モジュールのソースコードからバウンシングボール・エンベロープ・ジェネレーターを移植したもの(これらは Peaks の公式ファームウェアでは公開されていないが、代替ファームウェア Dead Man’s Catch をインストールした Peaks で利用可能)。ジェネレーターは、ある高さからある速度で空中に投げられたボールが、(設定可能な)重力の影響を受けて地球(またはあなたの選んだ惑星)に戻り、バウンドし(ボールがバスケットボールの場合、設定可能な Bounce loss で、どれだけボールに空気を入れたかをシミュレートする)、地球に引き戻され、再びバウンドする、というシンプルだが効果的な物理シミュレーションを実装している。

制御機能

コントロール機能
左エンコーダー(回す)編集するチャンネルA〜Dを選択(全チャンネルは常にアクティブ)
左エンコーダー(押す)(何も起こらない)
右エンコーダー(回す)ナビゲーションモード:メニュー項目を上下に移動する
値編集モード:編集中の値を増減する
右エンコーダー(押す)ナビゲーションモードと値編集モードの切り替え
右エンコーダー(長押し)アプリ選択メニュー
「▲」ボタン(長押し)スクリーンセーバーの起動
「▲」ボタン(押す)現在選択されているジェネレーターの Gravity を 32 増加させる
「▼」ボタン(押す)現在選択されているジェネレーターの Gravity を 32 減少させる

設定

設定意味
Gravity$g$ 重力加速度。0(重力がない)から255(巨大な異星での重力)まで。
Bounce lossバウンドのたびにボールが失うエネルギー量(0~255)。より高い値に設定すると、バウンドする代わりに 、空気の抜けたバスケットボールがペシャッというように動作する。
Amplitudeエンベロープがトリガーされたときのボールの初期振幅(高さ)。0〜255。
Velocityエンベロープがトリガーされたときのボールの初速度(ボールに与えられるキックやインパルスの大きさ)。高い値を設定すると、ボールがモジュール内のミニチュア体育館の屋根で跳ね返ることに注意。
Trigger input現在のチャンネルのトリガー入力ソース(TR1~TR4)。
Retrigger$x$ 回バウンドした後にボールをリトリガーする(ここで $x$ の値を設定する)。このパラメータは CV でコントロールできる。この x 回バウンド後のリトリガーによって、バウンドするボールが奇妙な LFO のようなものになる…。
CV1 ->CV1 への入力を、選択されたチャンネルのパラメータにマッピングする。値は、”off”、”grav” (Gravity)、”bnce” (Bounce Loss)、”ampl” (Amplitude)、”vel” (Velocity)、および “retr” (Retrigger)。
CV2 ->CV2 入力からのマッピング(CV1 と同様)
CV3 ->CV3 入力からのマッピング(CV1 と同様)
CV4 ->CV4 入力からのマッピング(CV1 と同様)
Hard reset“on” に設定すると、エンベロープは、トリガーを受け取ったときのボールの高さからスタートするのではなく、現在設定されている初期振幅 (Amplitude) から即座に再スタートする。

入出力

TR1〜TR4 と CV1〜CV4 は、上記のようにメニューからチャンネルごとにマッピング可能。エンベロープ A~D はそれぞれ出力 A~D に割り当てられる。

スクリーンセーバー

画面は4分割され、それぞれチャンネル A〜D までの出力値が表示される。

しばらく休憩とか言ってたけど、見てみたら単語数が少なかったので、やっつけた。
解読しながらずっと思ってるんだけど、これ、前にも書いた気がするけど、 たとえば Low-rents と Piqued と Dialectic Ping Pong を使おうと思ったら、o_C が 3 台要ることになるわけよね…… Viznutcracker, sweet! も使いたいとかなったら 4 台? いくらなんでも無理がある。
少なくとも EG については PNW を使うことを真面目に考えよう。

次は Viznutcracker, sweet!

いちおう、わたしの無駄口を省いたバージョンを PDF にして置いておきます
コピペして、体裁をちょっといじっただけなので、味も素っ気もないですけど。
こんなのでよければ、一部なり全部なり、ご自由にお使いください。

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