※アイキャッチ画像は本家から拝借しています。
前回の Piqued に続いて、今回は Dialectic Ping Pong の解読と勉強。図は本家から拝借しています。
Dialectic Ping Pong
Dialectic Ping Pong は、Mutable Instruments Peaks モジュールのソースコードからバウンシングボール・エンベロープ・ジェネレーターを移植したもの(これらは Peaks の公式ファームウェアでは公開されていないが、代替ファームウェア Dead Man’s Catch をインストールした Peaks で利用可能)。ジェネレーターは、ある高さからある速度で空中に投げられたボールが、(設定可能な)重力の影響を受けて地球(またはあなたの選んだ惑星)に戻り、バウンドし(ボールがバスケットボールの場合、設定可能な Bounce loss で、どれだけボールに空気を入れたかをシミュレートする)、地球に引き戻され、再びバウンドする、というシンプルだが効果的な物理シミュレーションを実装している。
制御機能
コントロール | 機能 |
---|---|
左エンコーダー(回す) | 編集するチャンネルA〜Dを選択(全チャンネルは常にアクティブ) |
左エンコーダー(押す) | (何も起こらない) |
右エンコーダー(回す) | ナビゲーションモード:メニュー項目を上下に移動する 値編集モード:編集中の値を増減する |
右エンコーダー(押す) | ナビゲーションモードと値編集モードの切り替え |
右エンコーダー(長押し) | アプリ選択メニュー |
「▲」ボタン(長押し) | スクリーンセーバーの起動 |
「▲」ボタン(押す) | 現在選択されているジェネレーターの Gravity を 32 増加させる |
「▼」ボタン(押す) | 現在選択されているジェネレーターの Gravity を 32 減少させる |
設定
設定 | 意味 |
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Gravity | $g$ 重力加速度。0(重力がない)から255(巨大な異星での重力)まで。 |
Bounce loss | バウンドのたびにボールが失うエネルギー量(0~255)。より高い値に設定すると、バウンドする代わりに 、空気の抜けたバスケットボールがペシャッというように動作する。 |
Amplitude | エンベロープがトリガーされたときのボールの初期振幅(高さ)。0〜255。 |
Velocity | エンベロープがトリガーされたときのボールの初速度(ボールに与えられるキックやインパルスの大きさ)。高い値を設定すると、ボールがモジュール内のミニチュア体育館の屋根で跳ね返ることに注意。 |
Trigger input | 現在のチャンネルのトリガー入力ソース(TR1~TR4)。 |
Retrigger | $x$ 回バウンドした後にボールをリトリガーする(ここで $x$ の値を設定する)。このパラメータは CV でコントロールできる。この x 回バウンド後のリトリガーによって、バウンドするボールが奇妙な LFO のようなものになる…。 |
CV1 -> | CV1 への入力を、選択されたチャンネルのパラメータにマッピングする。値は、”off”、”grav” (Gravity)、”bnce” (Bounce Loss)、”ampl” (Amplitude)、”vel” (Velocity)、および “retr” (Retrigger)。 |
CV2 -> | CV2 入力からのマッピング(CV1 と同様) |
CV3 -> | CV3 入力からのマッピング(CV1 と同様) |
CV4 -> | CV4 入力からのマッピング(CV1 と同様) |
Hard reset | “on” に設定すると、エンベロープは、トリガーを受け取ったときのボールの高さからスタートするのではなく、現在設定されている初期振幅 (Amplitude) から即座に再スタートする。 |
入出力
TR1〜TR4 と CV1〜CV4 は、上記のようにメニューからチャンネルごとにマッピング可能。エンベロープ A~D はそれぞれ出力 A~D に割り当てられる。
スクリーンセーバー
画面は4分割され、それぞれチャンネル A〜D までの出力値が表示される。
しばらく休憩とか言ってたけど、見てみたら単語数が少なかったので、やっつけた。
解読しながらずっと思ってるんだけど、これ、前にも書いた気がするけど、 たとえば Low-rents と Piqued と Dialectic Ping Pong を使おうと思ったら、o_C が 3 台要ることになるわけよね…… Viznutcracker, sweet! も使いたいとかなったら 4 台? いくらなんでも無理がある。
少なくとも EG については PNW を使うことを真面目に考えよう。
次は Viznutcracker, sweet!
いちおう、わたしの無駄口を省いたバージョンを PDF にして置いておきます。
コピペして、体裁をちょっといじっただけなので、味も素っ気もないですけど。
こんなのでよければ、一部なり全部なり、ご自由にお使いください。